生のままでは良くない!冷え性にホントに効く生姜の食べ方
体を温め、冷え性を改善する効果のある生姜。健康のために、すりおろした生姜のチューブを、食事の時には持ち歩くという人も増えてきています。生姜の独特の辛みが、体を温める効果につながっているのですが、実は間違った生姜の食べ方で、かえって冷え性を悪化させてしまっていることをご存じでしょうか。そこで今回は、冷え性を改善するために気をつけたい、正しい生姜の取り入れ方について詳しくご紹介します。


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生姜が冷え性に効果的と言われている理由

独特の辛み成分がある生姜は、薬として昔から世界中で重宝されてきた薬味野菜です。
冷え性に効果があるとされる生姜ですが、それは生姜に含まれる3つの辛み成分の効果による物です。

ジンゲロール

生の生姜に多く含まれている辛み成分で、血管を拡張して血行を改善する効果があります。この効果で、肩こりや頭痛の改善、さらに発汗を促すので、風邪の引き始めに生姜をすりおろしてお湯で溶いた生姜湯は効果的とされています。

また生の生姜に多く含まれるジンゲロールには、殺菌作用があり、抗酸化作用も強いため、体の免疫力を高める働きを助けてくれるのです。

ショウガオール

生姜を加熱することで、ジンゲロールが変化したものです。シ血行を改善する効果や抗酸化作用がありますが、ショウガオールは胃腸の壁を刺激し、体の内部から熱を作り出す働きがあります。

生の状態よりも、強い抗酸化作用や消炎、鎮痛の効果があり、血行を改善することで新陳代謝を促進してくれます。もともと体の内部の熱が低い冷え性には、加熱した状態の生姜を摂取した方が根本的な改善につながります。

ジンゲロン

ジンゲロンも、ジンゲロールを加熱することでできる成分で、血管を拡張し、発汗を促す効果があります。ジンゲロンには脂肪燃焼効果があり、ダイエットにも効果があります。ジンゲロンの方が発汗作用は強く、抗酸化作用も強いため、老化予防や冷え性の改善に効果的です。

ただし一気に加熱してしまうと、ジンゲロールは消滅してしまうため、少しずつ加熱した60度ぐらいの状態であれば、生姜の有効成分をすべて含んだ状態で食べることができます。

そこからさらに乾燥させると、ショウガオールやジンゲロンを多く含む乾燥生姜になります。

生のままでは良くない!冷え性にホントに効く生姜の食べ方

生の生姜が良くないのはなぜ?

生姜には様々な効能がありますが、薬として使われる際に生姜は生の状態と乾燥させたものとは全く別の用途で使われています。

生の生姜の薬効

発汗作用で解熱させる働きに使われます。また殺菌作用により、のどの痛みや炎症を緩和します。

乾燥させた生姜の薬効

血行を改善し、体の内側から熱を作り出す手助けをすることで、冷えに関するあらゆる症状の改善に効果があります。

生だと、血管を拡張して血行を良くする効果がありますが、同時に発汗作用もあるため、一時的な体の温めには効果がありますが、逆に食べ過ぎると体を冷やしてしまうのです。

またチューブ入りの生姜は、すりおろす手間が省け、使いやすいメリットがありますが、生姜以外の成分も多く含まれており、生姜よりは栄養分は少なくなっています。おすすめは生の状態の生姜を購入し、薄くスライスして乾燥させる方法です。乾燥させると長期間の保存もでき、生姜の栄養分もしっかり取り入れることができます。

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冷え性にホントに効く生姜の食べ方

生姜に含まれるジンゲロールは揮発性なので、風邪を引いた時の生姜湯などに使う場合は、すりおろしてすぐに食べるのが効果的です。ただし冷え性を改善するために毎日乾燥生姜を食べるのであれば、食べる量とタイミングにも注意が必要です。

乾燥生姜は朝食で食べる

生姜を食べたあと、胃腸で熱を作る効果が現れるのは食後3時間ほどしてからです。そのため、毎日朝食の時に取り入れれば、体が活動する時間に合わせて生姜の効果が発揮されます。朝食で紅茶に入れる、またお味噌汁の具にするのもおすすめです。

乾燥生姜は冷やさないようにする

乾燥させることで、冷え性を改善するショウガオールやジンゲロンが増えますが、乾燥生姜を冷たいジュースやヨーグルトに混ぜてしまうと、ジンゲロールの成分に戻ってしまいます。そうなると冷え性への効果が減ってしまうので、必ず温かい状態で食べるようにしましょう。

1日の摂取の目安は10g

乾燥生姜は冷え性の改善に効果を発揮しますが、刺激が強いため食べ過ぎは逆に胃腸を痛めてしまいます。乾燥させた生姜の場合、スライスしたものなら5枚から6枚が適量です。市販の物で粉末になった状態の生姜もありますが、この場合だとスプーン1杯ほどが10gです。

毎日食べ続けることで冷え性の改善になりますので、一度に大量に食べたからといって、症状の改善につながるわけではありません。上手に料理などに取り入れ、続けることを優先するようにしましょう。

生のままでは良くない!冷え性にホントに効く生姜の食べ方

自宅で作る乾燥生姜の作り方

乾燥生姜は市販の物も多くありますが、自分で作る方が多少手間はかかりますが添加物などを心配しなくていいのでおすすめです。

乾燥生姜には、簡単に作ることができる乾燥生姜と、一度蒸した状態で乾燥させる乾姜があります。実は乾姜の方がジンゲロールが増加し、さらにそこから変化するショウガオールも増えることから、冷え性改善には乾姜の方がおすすめなのです。

ただし市販の物は、どちらの状態で作られているかは分かりません。そのため、自分で作る方がおすすめなのです。

簡単にできる乾燥生姜の作り方

1.生姜を皮ごと、厚さ2mm程度に切ります。
2.切った生姜を重ならないように、ざるや網に並べます。
3.天日で2、3日干します。夏場なら1日で乾燥することもあります。

生姜を切る際に、縞と平行になるように切ると、繊維にそって切ることができるので舌触りがよくなります。

乾姜の作り方

1.生姜を皮ごと厚さ2mm程度に切ります。
2.重ならないように蒸し器に並べて蒸します。電子レンジで使う蒸し器を使ってもいいでしょう。
3.蒸し器の場合は30分ほど蒸します。甘い香りがしてきたら火を止めます。
4.ざるや網に重ならないように並べて、天日で乾燥させます。

どちらの場合も、しっかり乾燥させて、瓶などの密封容器で保存することで、長期保存が可能です。だいたい3ヶ月ほどが保存できる目安です。乾姜の場合は、辛みが強くなっていますので注意して食べるようにしましょう。