夜寝ようとすると悪化する「咳」、薬を使わない7つの止め方
夜寝ようとしたら咳が出る、また咳で夜中に何度も目が覚めるということはないでしょうか。風邪を引いているわけでもないのに、なぜ咳は出てしまうのか。また咳が長期間にわたって続く場合は、何らかの不調が体に出ている、もしくは他の病気が原因で起きていることがあります。咳の原因と、すぐに止めたい咳を、薬を使わずに治す方法についてご紹介します。

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そもそも咳が出る原因は?

咳は体の免疫、防衛反応によるものです。その原因には以下のことがあげられます。

外部から体に侵入してきた異物を排除するため

喉には気道という空気の通り道があり、ここにある繊毛と気道液によって表面が覆われています。気道に入り込んできたウイルスや菌、ほこりや煙などの刺激に反応し、排除しようとする働きが咳なのです。

他にも、食べ物やたまった痰を出す時にも咳が出ます。痰は喉や気管に炎症が起きているとたまりやすくなります。

アレルギーによるもの

アトピー性皮膚炎や花粉症の人の場合は、アレルギー反応として咳が出ることがあります。アレルギー反応は、その原因となるアレルゲンだけでなく、外の空気が急に冷えた、また温かくなったという外気の刺激や、煙草の煙、運動をした時やしゃべっている時などもふとしたきっかけが刺激になります。

気管に炎症が起きているわけではないので、アレルギー反応を抑える薬を飲めば、症状が治まることがほとんどです。

病気によるもの

咳が出る原因として、もっとも大きな原因は風邪によるものですが、気管支炎や喘息から咳が止まらないことがあります。喘息は大人になってからかかることがあり、病院で診察を受け、適切な処置を行わなければ止まりません。

その他には、百日咳、肺炎が原因となっていることもあります。最近ではエアコンのカビが原因で起きている肺炎にかかる人も増えているため、長期間咳が止まらない時には病気の可能性があります。

夜寝ようとすると悪化する「咳」、薬を使わない7つの止め方

咳は夜の方がよく出る?

咳は昼間よりも夜の方が出やすくなります。それは以下の理由によるものです。

副交感神経が優位になるため

私たちの体は、起きている時には交感神経が優位になることで活動的になり、逆に寝る時には副交感神経が働いて優位になるので、体がリラックスします。そうなると、筋肉が緩むため、気道が狭くなり、咳が出やすくなるのです。

鼻水や痰が気道に流れ込むため

風邪を引いている時には、鼻水や痰が出ますが、あおむけに寝ると、これらが気道に流れ込みやすくなります。そのため排除しようとして咳が出るようになります。

口呼吸をしているため

風邪を引くと鼻が詰まり、口呼吸をすることが多くなります。また普段から口を開けて寝る人は、口の中が乾燥しやすく、喉が渇くことで咳が出るようになります。

さらに横になって寝ることで、肺がつぶれ、呼吸がしづらくなることも咳が夜中に出る原因となります。

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薬を使わない咳の止め方

夜に出る咳をすぐに止めたい時には、咳の原因となるものをまず取り除く必要があります。

1.マスクをする

マスクをすることで、喉の乾燥を防ぐだけでなく、ほこりやウイルス、菌などの外部からの刺激を防ぐことができます。また自分の呼吸で喉が潤います。

2.換気をする

換気をして、部屋に風を入れましょう。ただし花粉症などのアレルギーが原因で咳が出ている時は、換気をすることでアレルゲンが入り込むこともあるので、空気清浄機を併用すると効果が上がります

3.部屋の掃除をする

ハウスダストの原因となるダニの死骸などは、掃除機で吸い込む、また布団を干すなどしないと取り除くことができません。小まめに部屋の掃除をして、原因となるものを取り除きましょう。さらにシーツや枕カバー、カーテンの洗濯もするようにしましょう。

4.加湿器を使う

空気が乾燥すると咳が出やすくなるので、加湿器で喉に潤いを与えることで、咳を止めることができます。

5.水分を補給する

喉が乾燥することで咳が出やすくなります。冷たい飲み物は気道を刺激してしまい、かえって咳がひどくなるので、温かい飲み物にします。さらに一気に飲むのではなく、のどを温めるようにゆっくりと飲むようにしましょう。蒸気で鼻や喉も潤うので咳が止まります。はちみつを入れると、咳止めに効果があります。

6.首回りを温める

首が冷えると血行が悪くなるだけでなく、気道の繊毛の働きが低下し、異物を排除する力も低下してしまいます。寝る時はもちろん、外出時なども首回りを保護し、温めるようにしましょう。

7.喫煙や飲酒を控える

喫煙による煙草の煙は、吸う人だけでなく副流煙の影響で周りの人にも咳を起こさせる原因となります。さらに喫煙は血行を悪くするため、気管の働きを低下させてしまいます。また飲酒は筋肉の弛緩を招くため、気道が狭くなって咳が出るようになります。咳がひどい時には控えることが必要です。

この他、はちみつを直接スプーンで1、2杯なめることも咳止めになります。はちみつには炎症を抑える効果や、殺菌作用があります。また大根おろしにも咳を鎮める効果があるので、大根おろしの絞り汁にはちみつを混ぜて飲むといいでしょう。

夜寝ようとすると悪化する「咳」、薬を使わない7つの止め方

こんな時は病院へ

風邪や気管支炎による咳は、長くても2週間から3週間程度で治まります。病院にいって風邪薬を処方してもらい、それを服用すれば咳が出なくなることがほとんどです。

ただし咳が3週間以上止まらない、痰に血が混じっていることがある、といった場合には注意が必要です。また痰の色で疑われる病気が分かります。

緑色の痰

気管支の炎症、気管支肺炎

赤っぽいサビのような色の痰

肺炎球菌性肺炎

白色で赤い色も見える痰

肺結核

さらに夜寝ている時に咳がひどい場合は、喘息や心不全で咳が出ていることがあります。咳や痰は体の中に何らかの病気が発生して、それに対抗するために起きている症状なので、早急にその原因を突き止めることが必要です。

たかが咳と思わずに、病院での診察を心がけて下さい。