腸内細菌は、
人によって種類や数も違います。
数々のダイエットをしてきたけれど、
なかなか効果が出ない・・・
腸内細菌のうち、
悪玉菌が優勢になることによって、
なかなかダイエット効果が
出ないこともあります。
一体どうしてなのでしょうか?
腸内細菌とは
腸内にいる細菌全てを腸内細菌と言います。
腸内細菌は大まかに3種類あります。
【 1.善玉菌 】
健康に良いとされる菌です。
主に乳酸菌やビフィズス菌などです。
【 2.悪玉菌 】
健康に悪影響を与える菌です。
大腸菌、ウェルシュ菌、
ブドウ球菌などです。
【 3.日和見菌 】
健康状態で
悪玉菌に変身するのが日和見菌です。
日本の腸内細菌研究の第一人者で
理化学研究所の辨野義己氏によると、
「10年ほど前までは、
1人の腸の中に100兆個といわれていました。でも今ではその5~10倍、
500兆~1000兆個はいると考えられています」
と言われる位、私達の腸内細菌は
想像を超える量になります。
人間の細胞の総数はおよそ60兆個なので、
いかにすごい量であるかが
分かると思います。
重さにすると、
およそ1kgにもなります。
人間の便の1/3は、
この腸内細菌の死骸だと言われています。
便1g当たり、10億~1,000億もの
腸内細菌が生息するのです。
健康で腸内環境の良い人からは、
乳酸菌群が多く存在しています。
逆にストレスが多く、
不摂生気味で栄養バランスが偏ったり、
病原菌の侵入によって
悪玉菌が増えてしまいます。
ダイエット効果
この腸内細菌の
悪玉菌が増えることによって、
健康に良くないだけでなく、
ダイエット効果にも影響を及ぼすのです。
多くの研究で、肥満の人と痩せた人の
腸内細菌の種類が異なっている
ことが分かっています。
肥満の人ほど、悪玉菌が多い
腸内環境になっているのです。
高脂肪食を多く摂ることにより、
悪玉菌が増えて善玉菌が減ってしまいます。
腸は栄養を吸収するだけでなく、
有害なものが体内に入るのを防ぐ
バリア機能もあります。
このバリア機能は悪玉菌が増えると弱まり、
有害なものが侵入しやすく
なってしまうのです。
悪玉菌の大腸菌が増えることで、
細菌毒素(LPS)が作られます。
このLPSによって、
脂肪の燃焼によるエネルギー産生が
されにくくなってしまうのです。
悪玉菌が増えると
ダイエット効果が劣ってしまうのです。
善玉菌を増やすには、
発酵食品であるヨーグルトや漬物などを
食べることです。
さらに善玉菌のエサになる
オリゴ糖や食物繊維が豊富な
バナナ、大豆、納豆、アボカドなどを
摂ると良いです。
腸内環境を整えて、
悪玉菌を減らすことによって
ダイエット効果も
変わってくるでしょう。