まるで粉雪 フケの原因と対策

色の濃い服を着た際に、
肩にフケがついていて
ハッとしたことはありませんか?

フケは、不潔な印象を与えてしまいます。

フケとは、頭皮の角質細胞
剥がれ落ちたものです。

フケは誰にでも多少なりとも出ます。

健康的な頭皮の方のフケは
目に見えないほど小さなものですが、

頭皮に何らかの異常があって出るフケは
量も多くて大きさも大きいのです。

フケには2種類があります。

頭皮が乾燥して出る乾燥性のフケと、
頭皮から皮脂が過剰に分泌されて
ベタベタした脂性フケがあります。

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フケの原因

フケの原因は、
頭皮のターンオーバー(皮膚代謝)が
正常に出来ていないことで発生します。

フケの種類は大きく2つあります。

それぞれに原因があります。

【 1.乾燥性のフケ 】

(1)
洗浄力の強いシャンプーの使用で
頭皮が乾燥してしまう

洗浄力の強いシャンプーを使うことで、
必要な皮脂を取り過ぎてしまい、

頭皮が乾燥してしまって
フケが出てしまうのです。

(2)
ストレス・運動不足など

ストレスや運動不足になってしまうと、
皮膚の新陳代謝が乱れてしまい、
フケが出やすくなります。

(3)
栄養状態が悪い

食生活で栄養が不足することで、
頭皮も荒れてしまいます。

(4)
頭皮が不潔

頭皮が不潔だと
古い角質が落とされていないので、

パラパラと古い角質であるフケが
出やすくなります。

(5)
パーマやカラーなど

薬が合わなかったり、薬が残留してた場合
パーマやカラーなどで頭皮が荒れてしまい、

かゆみ、赤み、フケが出やすくなります。

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【 2.脂性フケ 】

皮脂が過剰に分泌されて、
頭皮がかゆみや赤みが出て、
フケが出てしまうのです。

原因は・・・

(1)
脂漏性皮膚炎によるもの

脂漏性皮膚炎というのは、
脂性肌の人に多く見られます。

頭皮の皮脂が過剰に分泌され、
その頭皮の皮脂をエサに

マラセチア菌という菌が
発生してしまい、

フケ、かゆみ、赤み、
ひどいと瘡蓋状のフケが
出てしまうのです。

このマラセチア菌は真菌の一種です。

どんな人にもある常在菌ですが、
特に皮脂を好みます。

マラセチア菌が皮脂をエサにし、
マラセチア菌が出した

遊離脂肪酸によって、
かゆみが出るのです。

(2)
シャンプーで汚れが落ちきれていない

その人に合った
洗浄力のシャンプーでなかったり、

汚れや古い角質が落ちていないと
かゆみが出てフケが出やすくなります。

(3)
ストレス、ホルモンバランス、偏った食事、
自律神経の乱れ

ストレス、ホルモンバランス、
偏った食事、自律神経の乱れによって、

皮脂分泌が過剰になってしまいます。

皮脂分泌が多くなれば、
頭皮がかゆくなって不潔な状態になるので、
フケが出やすくなります。

フケ対策

まるで粉雪 フケの原因と対策

それぞれのフケの種類別の対策になります。

【 1.乾燥性のフケ 】

(1)
低刺激のシャンプーにする

弱酸性、アミノ酸系、無添加、
低刺激、敏感肌用などのシャンプーを
使うと良いでしょう。

(2)
シャンプーの仕方を変える

頭皮が乾燥しやすい方は、
お湯だけの洗髪で1日1回、

シャンプー剤を使う際は
2日に1回でも充分なのです。

ゴシゴシ爪を立てたり、
力を加えて洗わないことも重要です。

熱めのお湯も皮脂を取り過ぎてしまいます。

(3)
ヘアケア剤や整髪料は控える

ヘアケア剤や整髪料を
頭皮に付けた覚えはないが、
頭皮に付着してしまうこともあります。

刺激になって痒みが出て
フケが出やすくなるので、

頭皮の状態が改善するまで
使用は控えましょう。

【 2.脂性のフケ 】

脂漏性皮膚炎の場合・・・

(1)
抗真菌剤入りのシャンプーを使う

特に脂漏性皮膚炎で
フケが多く出ている場合は、

抗真菌剤入りのシャンプー
マラセチア菌を減らして、
痒みを止めることが先決です。

フケも徐々に治まってくるでしょう。

(2)
皮膚科で治療

皮膚科では、ステロイド剤や
抗ヒスタミン薬(痒みや炎症を抑える)、

抗真菌薬(マラセチア菌を抑える)、
皮脂分泌を抑えるビタミンBなどが
処方されます。

(3)やり方を変える

皮脂分泌が多い場合は、
シャンプーは1日1回がベストです。

2日に1回だと頭皮のベタつきによって
かゆみが発生してベタついたフケが
出やすくなります。

かと言って、1日2回以上も洗うと、
皮脂が取られ過ぎてしまい、

更に頭皮を潤わそうと
皮脂が出てきてしまいます。

洗い方も、
ブラッシングをしてから洗う

頭皮の汚れや垢が浮き出てくるので、
汚れが取れやすくなります。

まずはお湯だけでしっかり落とします。
これで汚れの8割は落ちるようです。

シャンプー剤もしっかり泡立てて洗います。
シャンプー剤も充分過ぎる位ゆすぎます。

シャンプー後は
ドライヤーでなるべく乾かします。

生乾き状態が続くと、
菌が繁殖しやすくなります。

(4)
オイルを使って
垢(フケ)や瘡蓋状のものを浮かす

脂漏性皮膚炎の症状が進み、
瘡蓋状になってしまっているようなら、

オリーブオイルや馬油などの
良質なオイルを頭皮につけて、

ふやかしてからシャンプーすると
垢(フケ)が取れやすくなります。

あまりたくさんオイルを付けたり、
洗いが不十分だと
べたつくので気を付けて下さい。

(5)
油脂を取り過ぎない

油っぽい物を控え、
ビタミンBの摂取を意識すると、
皮脂分泌が抑えられます。

また、ストレスも
皮脂分泌を過剰にさせてしまうので、
気を付けましょう。

フケかゆみというのはワンセットで、
かゆみを発生させないことも大事です。

乾燥性のフケと脂性のフケについて
お話させていただきました。

それぞれフケの種類によって、
対処の仕方が違うので、
ご自身に合った対策を行ってみて下さい。