毎日、暑い日が多くなってきました。日差しが強い日は、女性は特に、紫外線に気をつけなけいと後が大変ですよね。日焼けしてシミに発展してしまうと、鏡を見て大ショック…なんてことにもなりかねません。

そんなことにならない為には、シミを予防することが重要です。それに、もし出来てしまったシミも薄く出来るようにしたいですよね。

シミの予防に効果があるのは何でしょうか。美白化粧品、シミに効くビタミンCが入った錠剤などは、よく知られるところです。しかしほかにも、シミに効果的な意外な食材があるのです!

それはなんと「シナモン」です!シナモン?どうして?って、思うかもしれませんね。今回は、シナモンとシミのメカニズムについてご説明いたします。


そもそもシミはどの様にして出来るのか

シミとは、メラニンという色素成分が肌に蓄積してできるものです。ところで、なぜシミができるのか、皆さんはご存じでしょうか?

大阪大学微生物学研究所教授の高倉伸幸氏によると、「肌老化の重要な鍵を握るのは毛細血管で、毛細血管が減るとシミやしわなどができやすくなる。また、加齢によって毛細血管は簡単に消滅する」とのことです。

人は、過度の紫外線を浴びてしまうと、肌が攻撃されたと思い、自分の肌を守ろうとします。そのとき脳は、表皮最下層の「基底層」というところにある色素細胞(メラノサイト)に、メラニンをつくるように命令を出します。そうして、肌の一番表面である表皮の中の角化細胞(ケラチノサイト)を守ろうとします。

ただし、もしその人の肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常であれば、シミの元であるメラニン色素は垢として体外に排出されていきます。

その重要な鍵を握っているのが、毛細血管です。この毛細血管が減少すると、酸素や栄養が全身に行き渡らなくなります。すると、ターンオーバーが正常でなくなり、シミとして残っていくのです。また、シミだけでなく、しわやたるみの原因にもなってしまいます。

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シナモンと毛細血管の関係性

それでは、どのようにしてシナモンが毛細血管に働きかけるのでしょうか?

Tie2を活性化

まず血管は、年齢を重ねていくと、毛細血管の細胞が外側から剥がれて老化していきます。

この毛細血管の外側と内側の細胞をはがれないようにしているのが、「Tie2(タイツー)」という成分です。年齢と共に、Tie2の活動は自然と鈍くなっていきます。つまり、このTie2を活性化させることで毛細血管の老化が防げるので、メラニンが蓄積してシミになるのを防ぐのです。

このTie2を活性化する食材が、シナモンなのです。

Tie2を活性化することで、毛細血管の老化を予防するだけでなく、弱った毛細血管の修復までおこなってくれます。シナモンを摂取することで、わずか2〜3時間で血管を元に戻す働きがあります。シミの予防にはもちろん、出来てしまったシミにも効果が期待出来ます。

活性酸素の発生を抑止

また、シナモンが持つ「ポリフェノール」という成分も、シミ予防に大いに効果が期待できます。

人は、強い紫外線を浴びたり日常でストレスを感じたりすると、体内に活性酸素を作り出します。この活性酸素は、増えすぎてしまうと体を内側から傷つけ、錆びさせてしまう厄介なもの。放っておくと、体の老化を早めてしまいます。

そこで役に立つのがポリフェノールなのです。ポリフェノールが持つ高い抗酸化作用は、活性酸素の増えすぎを予防してくれます。それが、シミやしわなどの予防・老化防止につながります。

ほかにもシナモンには、体内の塩分濃度を調整してくれたり、殺菌・抗菌作用があったり、血糖値を安定させてくれたり、体と美容に良い効能がたくさんあります。

シナモンの最適な摂取量を知ろう

シナモンの摂取量は1日0.6gで、十分な量になります。毎日摂取しなくても大丈夫で、2〜3日に一度でも十分です。

1日の摂取量の上限は、3グラムまでが健康に良いとされています。逆に、それ以上を毎日摂取するのは体に良くありません。シナモンに含まれている「クマリン」という成分によって、肝臓に負担がかかり、肝障害を引き起こしてしまう可能性があるからです。

また、シナモン独特の香りは妊娠中の女性が体内に取り入れると、早産や子宮収縮を促してしまう場合があるので、妊娠中は避けた方が良いです。

通常の健康な人も取りすぎには注意が必要ですが、適切に食べれば人によっては1週間で効果を感じることもあります。

シナモンはどうやって摂ると良い?

基本的に時間帯に制限はなく、いつ摂取しても良いです。ただ、夜に摂取することで、寝ている間に毛細血管の修復をすることが出来るので、夜に食べるのがおすすめです。

また、シナモンは加熱してもOK。効果がなくなってしまうことはありません。ですので、温かい料理から冷たい料理まで幅広い用途で使うことができます。

ちなみに、シナモンを小さじ1で量ると、およそ2グラムとなります。最適な量で摂取するなら、小さじ4分の1〜1と2分の1杯までが良いと覚えておきましょう。

簡単&おいしいシナモンレシピをご紹介

とはいえ、シナモンを日常的に食べようと思うと、どう食べれば良いかわからない方も多いでしょう。普段はお菓子料理くらいでしか使わないシナモンですが、意外と簡単に作れるレシピがたくさんあります。

料理をしない人でも簡単にできるシナモン料理をご紹介します。

シナモントースト

<必要な食材・調味料>
・お好きな食パン
・バター
・蜂蜜(メープルシロップでもOK)
・シナモンパウダー

<作り方>
1 パンにバターを塗り、焦げ目がつくまでトーストで焼く
2 焼きあがったら、取り出して蜂蜜をかけ、上からシナモンを適量ふりかける

材料を用意するまでを含めても、たった5分ほどで完成します。朝食やお夜食にピッタリです。

甘酒シナモン

<必要な食材・調味料>
・お好きな甘酒
・シナモンパウダー

<作り方>
1 甘酒を熱めに作る
2 甘酒100ccに対し、シナモン2ふりくらいを目安にふりかける

体にいい甘酒とのコラボで、美肌効果が高まります。シナモンの香りと甘酒の甘さがうまくマッチしていて、おいしいです。

りんごシナモン

<必要な食材・調味料>
・りんご(1個)
・蜂蜜(小さじ1)
・シナモンパウダー(ひとつまみ)

<作り方>
1 りんごを適当に切り、芯を取る。皮ごとすりおろす
2 蜂蜜、シナモンをかける

すりおろすのは少し手間ですが、その手間でりんごがふわふわになっておいしいです。りんごと一緒に食べることで、むくみ対策・整腸作用があるので、具合が悪いときにもオススメです。

揚げない!りんご春巻き

<必要な食材・調味料>
・りんご(2分の1)
・春巻きの皮(2枚)
★蜂蜜(大さじ1)
★レモン汁(小さじ1)
★シナモンパウダー(少量)
・バター(大さじ1)

<作り方>
1 りんごを薄いいちょう切りにしてボウルに入れ、★の材料と混ぜる
2 1を電子レンジでチンする(600wで1〜2分が目安ですが、電子レンジの種類によって変わります。様子を見つつ温めてください)。柔らかくなったら粗熱を取る
3 春巻きの皮で2を包む
4 フライパンにバターを入れて温め、3を全体に焦げ目がつくまで焼く

大量の油で揚げなくて良いところがうれしいです。春巻きの皮は2枚だけで売っていることはありませんが、いっぱい作って冷凍しておけば、ちょっと食べたくなったときにも冷凍のまま焼き上げるだけなのでオススメです。(冷凍から焼くときは、油多めにして揚げ焼きにした方が早くうまく作れるかもしれません)

グルーワイン

<必要な食材・調味料>
赤ワイン 150cc
砂糖 小さじ1〜2
オレンジ輪切り 1枚
シナモンスティック 1本

<作り方>
1.赤ワイン、砂糖、オレンジを鍋に入れて温める。このとき絶対に沸騰させないこと。
2.鍋のふちがじりじりし始めたらOK。
3.温めながら鍋のワインをシナモンスティックでかき混ぜる。
4.長い時間かき混ぜれば、風味が増すのでなるべく弱火でじっくりとします
5.温まったら耐熱用のグラスに注ぐ。気になる人は茶こしを使う。
6.グラスにシナモンスティックを浮かべて完成。

引用元
http://cookpad.com/recipe/2955933

火を通してアルコールを飛ばしているので、お酒の弱い方も飲みやすいです。

シナモン香るアップルチーズマフィン

<必要な食材・調味料>
マフィン     1個
ピザ用チーズ   大さじ2
リンゴ      1/8個
バター      10g
シナモンシュガー 小さじ1

<作り方>
1.バターを2.5gサイコロ切り(4つ)、りんごは皮をむき2mm幅に切り、マフィンは上下半分に切り開く。

2.マフィンの下の部分にバター2個、その上にチーズ、その上にりんごを並べ、残りのバターを乗せ、シナモンシュガーをふる。

3.温めておいたオーブントースターで上の部分は4分、りんごを乗せたのは8分焼いて出来上がり。

引用元
http://cookpad.com/recipe/2164741

まとめ

シナモンにこのような働きがあったとは驚きではないでしょうか。

お菓子コーナーに行くと、パウダーだけじゃなくスティックタイプのシナモンが売っています。それをコーヒーや紅茶に淹れて少し混ぜるだけで、香り豊かな味に大変身。こちらもお手軽でオススメです。

お料理やおやつに手軽にかけて食べていると、いつの間にかシミが無くなって、若々しくなれると思いますよ。