太ももやひざはくっついていても、ふくらはぎの間に隙間ができてしまいくっつかない方は膝下O脚の可能性があります。
・膝下O脚が気になってお気に入りのスカートがはけなくなってしまった!
・脚を出したくない!
そんな女性も多いのではないでしょうか?また、骨格のせいだからと諦めていませんか?膝下O脚で悩み始めると、脚の形がでない服装ばかりを着てしまいます。ですが、正しいストレッチや筋肉の使い方で膝下O脚は治せるんです。
膝下O脚とは
そもそも膝下O脚とは、まっすぐに立った時、太ももはついても膝下からふくらはぎにかけて離れてしまい、外側に膨らんだような形になってしまうことです。また、膝下O脚がひどくなると、膝の外側にある「排骨頭」が外側にでっぱってしまったり、すねの外側に余分な脂肪や筋肉が付きやすくなることで脚が太くなってしまいます。
膝下O脚を放っておくと、正常な脚の人より3〜4倍疲れやすく、むくみやすい、怪我をしやすい、腰痛など様々なリスクへ繋がります。全体にO脚ではないけれど、膝から下がO脚になっている方は結構多いです。膝下からO脚に湾曲しているので、真っ直ぐの脚の方より足もその分短くなってしまいます。
そこで今回は、O脚の原因と治し方についてご紹介いたします。
膝下O脚の原因
この膝下O脚の原因はどんなことが理由として考えられるのでしょうか。まずは、膝下O脚になってしまう原因を知ることで、普段の生活の中でも意識付けられるので改善に繋がります。原因を知って少しでも早く膝下O脚を改善していきましょう。
足全体の骨がねじれてしまっている
一見、膝から下にだけ問題があるようで、実際には筋肉の使い方が悪いことから筋肉が硬くなっていたり弱くなることで、太ももの骨が内側にねじれていて、膝下の骨は外側にねじれているのです。
足の病気(外反母趾、偏平足、反張膝など)
これらの症状があると、歩く時に足指できちんと踏ん張ることが出来ず、足先が外側に向かって流れてしまい、ねじれた歩き方いわゆる”ねじれ歩行”になってしまいます。
正常な状態の場合は、足は親指の下、小指の下、かかとで体重を支えて歩きます。しかし、ねじれ歩行の場合、足の外側で体重を支えてしまうため足の裏、足首、膝などが外側に流れてしまいます。ねじれ歩行になる原因としては、外反母趾や浮き指や偏平足が考えられます。
骨盤の歪み
出産や姿勢など骨盤が歪んでしまう原因は様々ですが、骨盤が歪むと大腿骨もねじれてしまい、歩き方が正常ではなくなることから膝下O脚になってしまいます。
ぺたんこ座り
ぺたんこ座りをし続けてしまうと、膝下の骨は足首を支点にし外側に歪んでしまいます。
膝下O脚の治し方
膝下O脚はセルフケアで改善できるんです。自宅で簡単に行えるので毎日コツコツと取り組んでスラリとした脚を目指しましょうね!
では実際にどの様なセルフケアがあるのかご紹介していきます。
1.サラシで膝を固定
この方法は、実際に整体などでも使われています。膝にサラシやサポーターを巻いて固定します。変形して出っ張った骨は吸収され、足りない部分の骨は新しい骨が補われます。これを「過剰仮骨と吸収と付加骨の添加」と言います。それによって、O脚が治ると言われています。
- 膝を45度くらいに曲げ、内側にガーゼや綿のハンカチなどを当てて皮膚を保護します。
- 膝の皿の上下もカバーするように、ぐるぐると5周ほどサラシを巻きます。
- 太ももは半分くらいまで、すねはくるぶしの少し上まで巻いて固定します。
サラシがずれるのを防ぐためにも、上から伸縮性のあるサポーターや包帯を巻くのもおススメです。
2.立ち方を気をつける
立ち方を意識することでも膝下O脚は改善できます。
- お腹をへこませ、背筋を伸ばします。
- 太ももを内側へ押すようなイメージで力をいれます。
- 足先を外側へ45度向けます。
立っている時にも、O脚改善を意識できると良いですよね。
3.座り方で矯正が出来る方法
正しい座り方で、内転筋を鍛えることが出来ます。
- 脚を揃えて座ります。
- 尻の肉を尻の下にしまい込むようにします。
- 天井から糸で、頭のてっぺんが引っ張られるイメージで上半身を伸ばします。
- 膝の角度を90〜95度くらいにします。
この姿勢は内転筋をよく使います。最初はしんどいかもしれませんが、慣れてくるとやがてラクに出来るようになります。
4.開脚運動でストレッチ
自宅で行えるもっとも簡単なストレッチ、開脚運動です。開脚運動をすると、大転子を正常な位置に戻して、骨盤の上に背骨が正しく乗るようになります。開脚運動とは、相撲取りの股割りになります。身体の硬い人には少々大変かもしれません。
開脚運動を行い、股関節が開くようになると骨盤の歪み解消につながります。体が硬くて脚が開かないという方は、無理に開こうとせず少しづつ脚を慣らしてから開いていくようにしましょう。
- 両足を大きく開き、上体を前に倒していき、肘が床につくようにします。
- 慣れてきたら脚は真横に、上体はべったりと前につくように目指して行います。
※入浴後に行うことで、柔軟性を高めやすくなりますよ。
5.歩き方を気を付ける
膝を伸ばし切って歩いたり、重心を踵に偏らせると膝が反りやすくなります。膝を伸ばし切らずに、足指でしっかり踏ん張って重心が踵に偏らないようにします。
6.内転筋を鍛える筋トレ
通常のスクワットよりも、脚を広げて行う”ワイドスタンススクワット”を行うことで、内転筋を意識して鍛える事ができます。
- 足を肩幅より少し広めに開いて外45度につま先を広げます。
- 息を吐きながら、太ももと床が平行になるように、ゆっくり腰をおろしていきます。
- 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
1セット20回を目安に、2〜3セット行います。
7.膝下の外側のふくらみ改善ストレッチ
膝下を外側に引っ張っている筋肉を緩めるストレッチです。
- 床に脚を伸ばした状態で座ります。
- 脚の小指側を反対側の手で持ち、足首を内側に倒します。
- 膝は伸ばしたまま、持っている手の方へゆっくり引き上げそのままの状態で30秒キープします。
8.ヨガの合蹠(がっせき)ポーズ
ヨガで行われる合蹠(がっせき)前屈のポーズも膝下O脚には効果的です。
- 両足の裏を合わせて膝を開いて座ります。
- 手で足先も持ち、かかとを体に引き寄せます。
- 息を吐きながら状態を前に倒します。
約30秒かけて行いましょう。
9.足首を引き締める
足首の柔軟性を高める事も、膝下O脚の改善へ繋がります。
- 両足を伸ばして、手をうしろについて座ります。
- 足首を左右交互に、上下にするように降ります。(3回繰り返します)
10.ヒップリフト
お尻の筋肉を鍛える事も必要です。ヒップリフトとは、すごく簡単な方法でお尻の筋肉を鍛えられます。
- 仰向けに寝ます。
- 足を肩幅に開いてひざを立てます。
- 息を吐きながら、ゆっくりとお尻と太ももを意識しながら上げていきます。
- ひざ、背骨、肩が一直線になるまで腰を上げていきます。この状態を3秒キープ
- ゆっくり元の状態に戻します。
女性の場合は、この膝下O脚のせいで脚が短く太く見えてしまう為、特にフレアスカートを履くと何となく格好が悪いものです。仕方ない、治らないと思わず自宅で簡単に行えるものから始めてみましょう。ただ、早く治したいがために痛みを我慢したり無理をするのはやめてくださいね。
自宅ではなかなか続けられない方は、整体や接骨院で治療を受けても良いですね。自分に合った方法で続けられるのが最適です。
膝下O脚の度合いには個人差があるため、改善期間を一概には言えませんが継続する事でしっかり効果を実感できると思います。