引きちぎるのはNG!ささくれの4つの原因と自宅で治す方法

指先に痛みを感じたらささくれがあったという経験は誰しもあるはず。ささくれができると親不孝者なんて言葉もあります。でもささくれはどうしてできるのでしょうか。ついついむしって悪化してしまうささくれについてご紹介したいと思います。

広告

そもそもささくれとは

ささくれとは、爪の周りの皮膚が何の外的刺激も受けていないにもかかわらず、自然とめくれ上がったものをいいます。
地域によってはさかむけと呼ばれることあります。

小さなものから大きなものまでさまざまで、大きく厚い皮がめくれてしまうとストッキングを伝線させたり、日常生活でも引っ掛かることが多く不便で危険です。

見た目にも良くありませんので、ささくれができていたらしっかりと治すことが大切です。

引きちぎるのはNG!ささくれの4つの原因と自宅で治す方法

ささくれの原因は?

ささくれができるのは親不孝だからと子供のころ大人から言われたことはありませんか?
でもささくれと親不孝は全く関係ありません。

乾燥によるもの

指先は季節に関係なく乾燥しやすい部分です。
食器洗いやシャンプー、手洗いなど水に触れることが多いのでどうしても乾燥しがちです。

しかも、近年の清潔ブームによってこまめにアルコール消毒する方も増えていますから、余計に指先の水分を奪うことになります。
乾燥すれば当然できやすくなります。

栄養不足によるもの

人間の皮膚はタンパク質で構成されていますが、お肌の状態を良好に保つためにはビタミンやミネラルが欠かせません。
食生活の乱れによりビタミンやミネラルが不足すれば、お肌の状態が悪くなりささくれを作ってしまいます。

血行不良

女性に多い冷え性、主な原因は血行不良です。
血液の流れに乗って細胞に必要な酸素や栄養素が運ばれますが、血行不良が起こると指先にまでそれらが行き届きません。

そのために皮膚が良好な状態に保たれず、ささくれができてしまいます。

ネイル

マニキュアやジェルネイルを楽しんでいる女性は多いですね。

ネイルをするときはネイルの持ちを良くするために甘皮の処理やアルコールなどで爪の油分を取り除きます。
またネイルをオフするときにもアセトンなどの薬剤を使用するため爪だけでなく、爪周りの乾燥を招きます。

このようにささくれは、単に乾燥して起こっていることもあれば、血行不良や体調不良で起こっていることもあるため、しっかり原因を見極めることが大切です。

「ささくれは親不幸だから」は、ささくれの原因が一言で言ってしまえば不摂生によるものだからです。
子供の健康を常に願う親に対して、不摂生な生活を送るのは親不孝なことなので、そう言われるそうです。

広告

ささくれを見つけてもしてはいけないこと

ささくれを見つけると無理矢理引きちぎったりしていませんか?
時には逆方向に引っ張って血が出たという方も少なからずいると思います。

ささくれを見つけたときに、間違った対処法をしてしまうと、悪化したり治りが遅くなったりするので注意が必要です。

ささくれを見つけても無理矢理引きちぎってはいけません
無意識にやってしまう方も多いかもしれませんが、無理矢理引きちぎるとそこから雑菌が入り、化膿することがあります。

またそのまま放っておくのもいけません。
放っておくと化膿性爪周囲炎やカンジダ性爪周辺炎などを起こすことがあります。

ささくれを見つけたら、ハサミで根元をカットします。
ささくれ周辺と機具をアルコールで消毒し、ささくれを引っ張らずに根元でカットしてください。

そのあとは、キューティクルオイルを塗ったり、ハンドクリームを塗って保湿します。
もし出血したり傷ができたときは、傷薬を塗っておけば大丈夫です。

引きちぎるのはNG!ささくれの4つの原因と自宅で治す方法

ささくれを自宅で治す方法

「ささくれ程度で病院なんて大げさ」と考える方が多いと思います。
できれば自宅で治したいですね。

ささくれを自宅で治す方法は、「薬局の薬を使う」「自然治癒力」という方法があります。

薬局ではささくれ治療用の薬が販売されています。
薬剤師さん常駐薬局であれば、症状を説明すれば合う薬を選んでもらえます。

薬を使っても炎症が悪化したり化膿し始めたら、すぐに病院を受診したほうが良いでしょう。

そして自然治癒力を高めることも大切です。

自然治癒力とは人間誰しも持っている力で、病気やケガを自分の力で治そうとする力のことです。
自然治癒力があるので、ケガをしても風邪をひいても薬なしで治っていきます。

皮膚を良好な状態に保つには、ビタミンやミネラルが欠かせません。
野菜や果物、海藻類などを積極的に食べるようにしましょう。

引きちぎるのはNG!ささくれの4つの原因と自宅で治す方法

ささくれを予防するには

いつの間にかできているささくれは、正直気になるものです。
できてから治すよりも、できないように予防することが大切です。

ささくれ予防には「保湿」「栄養」「血行促進」をしっかり意識することが大切です。

ネイルはしない方でもキューティクルオイルなどで保湿してください。
ハンドクリームはなかなか爪周りまで意識して塗らない方も多いので、忘れずに塗ってください。

そして栄養バランスの取れた食事も大切です。
皮膚に関係しているビタミン類やミネラルをしっかりと意識した食生活を送りましょう。

なかなか食生活の改善が難しい方は、サプリメントの利用もおすすめです。

指先の血行促進に良いのがマッサージと運動です。

ケアしたついでに指先をマッサージしましょう。

運動は全身の血行を促進するので、指先にもしっかり血液が送られます。
自分のペースでできるウォーキングやストレッチなどがおすすめです。

ささくれを予防するには内側・外側両方のケアを行いましょう。